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経済

2020年9月29日

8月の輸出3%減、石油・ガスが落ち込む

 マレーシア統計局が9月28日発表した貿易統計によると、2020年8月の輸出額は前年同月比2.9%減の791億4,340万リンギ(約2兆円)だった。減少は3ヵ月ぶり。主力の電気・電子製品はプラスを維持したものの、石油・天然ガスなどが落ち込んだ。輸入額は6.5%減の659億1,530万リンギ(約1兆6,700億円)と、6ヵ月連続のマイナス。貿易黒字は132億2,800万リンギ(約3,340億円)だった。
 
 全体の4割超を占める電気・電子製品は7.6%増と、3ヵ月連続のプラス。中国向けやシンガポール向けが伸びている。主要輸出品ではほか、ゴム製品が66.8%増と、大きく拡大。新型コロナウイルス流行でゴム手袋の需要が世界的に高まっている。一方、天然ガスが49.1%減、石油製品が21.6%減と大きく落ち込み、輸出全体を押し下げた。
 
 上位10ヵ国・地域への輸出は、6ヵ国・地域で減少した。タイ向けとインドネシア向けが2割減だったほか、対日輸出は13.8%減と落ち込みが続いている。一方最大の中国向けは20.9%増と引き続き好調。電気・電子製品が29.5%増、鉄鋼製品が488.1%増などと拡大した。2番目に大きいシンガポール向けは0.8%増、3番目の米国向けは13.6%増だった。
 
 輸入では消費財が2.9%増えたものの、資本財や中間財が減少。燃料や輸送機器の落ち込みが大きかった。国別では最大の中国からが8.5%減、日本からが15.0%減などだった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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