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社会

2020年9月25日

人口が569万人に減少、外国人労働者の帰国増が理由

 シンガポールの人口統計によると、2020年6月時点の人口(外国人を含む)は569万人で、昨年より1万7,800人減少した。減少は10年ぶり。多数の外国人労働者が失職し、帰国したためだ。
 
 一方で海外在留国民の帰国も増加した。在外シンガポール人の数は20万3,500人に1万3,700人減少。特に20~24歳の海外在留者の減少が顕著だ。
 
 シンガポールの非居住者人口(留学生と外国人労働者の合計)は164万人で2.1%(3万5,800人)の減少だった。ワークパミットを所持する低技能の労働者が最も多く減った。
 
 国民の数は0.6%増の352万人。永住権所持者(PR)は前年並みの52万人。昨年、帰化が認められたPRは2万2,714人で、PRになった人は3万2,915人だった。政府は移民枠を2009年に厳しくして以来、PR認可数を年3万人前後で維持している。国民予備住民として適切な数だという。
 
 平均寿命の増加と少子化で、年齢65歳かそれ以上の国民の割合は2010年の10.1%に対し現在は16.8%になった。国民年齢の中央値は昨年の42歳から42.2歳に上昇した。
 
 低技能の労働者の減少についてシンガポール国立大学社会学者のタン・アーサー氏は、国民が就きたがらない職で働いている人達だと指摘した。

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