シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPトップグローブが最高益、ゴム手袋販売17%増

経済

2020年9月21日

トップグローブが最高益、ゴム手袋販売17%増

 ゴム手袋世界最大手のトップグローブは、2020年8月期決算を発表し、売上高が前期比50.7%増の72億3,632万リンギ(約1,840億円)、純利益が4.2倍の18億6,700万リンギ(約474億円)で、ともに過去最高だったと明らかにした。新型コロナウイルスの世界的流行でゴム手袋需要が急拡大したことが背景にあり、販売量は17%増加した。
 
 新型コロナ流行後の業績の伸びがとりわけ高く、第4四半期(20年6〜8月)の売上高は前年同期比2.6倍の31億912万リンギ(約790億円)、純利益は16.4倍の12億9,200万リンギ(約328億円)に上った。販売量は43%増加。地域別にみると、アジアが110%増、西欧が73%増、東欧が64%増と大きく伸びた。
 
 同社は、大幅増益の理由として、工場自動化などにより生産性を向上し、また工場稼働率を100%近くに保ったことも挙げた。手術用手袋大手アスピオンを18年に買収して生産体制を拡充したことで、急拡大した需要に対応できたことも大きいとしている。
 
 ゴム手袋の需要動向については、コロナ前は年率10%で拡大していたが、コロナ後は15%とより急速に拡大すると予想。これに対応するため生産体制をさらに拡充する計画で、20年9月〜25年8月の5年間で80億リンギを投じ、年産能力を1,000億枚増やすとしている。現在は工場35ヵ所を操業し、年産能力は855億枚。約2万1,000人の従業員を雇用している。

(提供:亜州ビジネスASEAN

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPトップグローブが最高益、ゴム手袋販売17%増