18歳以上の全国民に100ドルの商品券、観光てこ入れで

　シンガポール政府は18歳かそれ以上の全国民に100Sドル（約7,700円）のデジタル商品券を配布する。観光業のテコ入れが目的で、商品券はホテル宿泊、アトラクション入場やツアーパック購入に利用できる。チャン・チュンシン通産相が16日、ジュロン・バードパークを訪問した際、明らかにした。総額3億2,000万Sドル（約246億円）のイニチアチブだ。
 
　名称はシンガポール再発見（シンガポリディスカバー）バウチャーで、12月から配布を開始する。利用は来年6月末まで。
 
　18歳以上の国民はまた、18歳未満の者のためにアトラクション利用券やツアーパックを最多6つ、10Sドル割り引いた価格で購入できる。
 
　チャン氏は「社会福祉ではない。観光業者が長年にわたり築き上げた能力を保持するのを助けるための措置だ」と説明した。
 
　バウチャーは10Sドル単位で使用できる。政府登録ホテル（214軒）、シンガポール政府観光局（STB）から業務再開を認められた業者が運営するアトラクション、ツアーで利用できる。
 
　アトラクション運営者はまた、受け入れ客数を能力の25％から50％へ引き上げることを18日からSTBに申請できる。動物園を運営するワイルドライフ・リザーブ・シンガポールなどが申請を計画している。