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経済

2020年9月16日

新築民間コンドミニアム販売戸数、8月は大幅増

 シンガポールで中元月が始まる8月、中国系国民は住宅など高額の買い物を控えるのが常だが、今年は様変わりで、8月の新築民間コンドミニアムの販売戸数は1,256戸と前月を16%、前年同月を12%上回った。前年比での増加は4カ月連続。手ごろな価格帯の、自由保有権の土地の物件が多かったことと、社会・経済活動制限の緩和が需要を押し上げた。
 
 不動産デベロッパーは同月、1,582戸の住宅を売り出した。中元節が19日に始まる前に売り出したケースが多かった。最も売れたのは中心部外縁部のコンドミニアムで、成約戸数は622戸。次いで郊外物件が506戸。中心部の成約戸数は128戸だった。
 
 新規売り出しはフォレット・アット・ブキティマ、ノーマ、ムーイ・レジデンスで、成約戸数の19%を占めた。
 
 開発物件別ではフォレット・アット・ブキティマの販売戸数が213戸で最多。土地権利は自由保有権で、売り出し価格の中央値は145万Sドル(約1億1,200万円)。「多くの世帯にとり購入しやすい価格(不動産仲介のコリアーズ)」だという。販売戸数2位はトレジャー・アット・タンピネスの109戸。
 
 国境規制の緩和で外国人の関心も回復しており、外国人による購入数は54戸と前月の31戸を上回った。

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