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社会

2020年8月31日

ITのMSCM、ゴム手袋事業に参入

 情報技術(IT)関連事業などを手がけるMSCMホールディングスは、ゴム手袋生産に乗り出すと発表した。生産ライン6本の設置を機械エンジニアリングの地場ハウウェルケア・インダストリーズに委託する契約を交わした。契約額は5,940万リンギ(約15億円)。新型コロナウイルスの世界的流行で、急速に高まるゴム手袋の需要を取り込む考え。ITを中心とした事業ポートフォリオにメスを入れ、収益の多角化を図る。
 
 ケダ州スンガイペタニの2万200㎡の敷地に工場を建設する。ダブルディップ製法を使った生産ラインを6本設け、来年第2四半期に稼働を開始する計画。年産能力は15億枚を予定している。
 
 国営ベルナマ通信によると、テオ・ハイ・ヒン会長は、原料となるラテックスの価格が1トン当たり1,500米ドル(約16万円)と仮定すると、来年第4四半期には投資を回収できると話した。
 
 同社はIT開発やサプライチェーンマネジメント、電子公告、金融などの事業を手がけている。ただ現在は赤字続きで、ゴム手袋事業への参入によって2022年3月期に黒字転換を図りたい考え。売上高に占めるゴム手袋事業の割合は70〜80%を見込んでいる。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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