大統領演説補足、教育、保健、社会・家族開発の各省が発表

　シンガポール国会の開幕に際し行われた大統領演説を補足するための各省による施政計画の国会への提出が8月25日、始まった。
 
　同日、計画を提出したのは教育、保健、社会・家族開発の各省で、教育省は来年度から、教室での学習とオンライン学習を組み合わせた「ブレンド学習」をカリキュラムに不可欠な要素とする。
 
　学校で学びつつ実地で役立つ技術を習得、また労働力に加わった後に新たな技術を習得しキャリアアップを図る、など生涯学習を後押しするスキルズフューチャーをさらに充実させ、また40、50歳代の労働者が新たな技術を習得するのをこれまで以上に支援する。
 
　保健省は国民の健康管理について、ワクチン接種の補助を増額する。また健康な老後を実現するための支援を拡大する。新型コロナウイルスCovid-19禍の発生で病院などの建設に遅れが出ているが、医療施設拡充の計画に変更はなく、東部には総合病院を新設し、30年までには全土に外来診療所を隈なく整備する。
 
　21年末までに医療分野では7,500人の雇用機会が創出される予定で、一部は介護、事務職のため、医療の経験がない者にも就業、転職の機会になるという。