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政治

2020年8月20日

北西部スンガイ・ブローに自然公園ネットワーク

 シンガポール国立公園局は北西部に2つ目の自然公園ネットワーク「スンガイ・ブロー・ネーチャー・パーク・ネットワーク」を整備する。敷地面積は延べ400ヘクタールで、湿地帯、沼沢地、自然公園、緑道で構成する。湿地帯の生物多様性の保存に役立てる。
 
 ネットワーク整備は国を「ガーデンの中のシティー」から「自然の中のシティー」へ変容させるためで、全島に点在する緑地、公園をつなぐ延べ150キロの全島ルートがパーク・ネットワークを補完する。最初の自然公園ネットワークはブキティマ周辺の雨林を中心とするセントラル自然公園ネットワーク。
 
 スンガイ・ブロー・パーク・ネットワークを構成するのは、リムチューカン自然公園、スンガイ・ブロー湿地帯保護区、クランジ沼地,クランジ沿岸自然公園、現在整備中のマンダイ・マングローブ干潟自然公園。
 
 公園管理局の担当者は「湿地帯では魚が繁殖し、渡り鳥は羽を休め、炭素吸収でも重要な役割を果たしている」と語った。保護指定の湿地帯では279種の鳥が確認されている。
 
 同パーク・ネットワークでは小道を追加整備する。100年前に建設され、アイルランド出身のゴム貿易商カシン家が住んだ「カシン・ハウス」は改修され展示室に生まれ変わる。家は桟橋の突端にある。
 
 「ガーデンシティー」から「自然の中のシティー」への移行計画では、この先10年間で100万本の植樹を公園管理局は計画している。

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