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経済

2020年8月14日

不動産大手CDLの中間決算は99%の減益、UOLは赤字に

 ホンリョン財閥グループの不動産大手、シティー・デベロップメンツ(CDL)が13日発表した中間決算は純利益が前年同期比99%減の310万Sドル(約2億4,000万円)だった。優先配当を差し引いた後の1株損益は0.4セントの損失になった。新型コロナウイルス禍が影響した。収支改善のため非中核ホテルや中国に所有する投資不動産の売却を検討している。
 
 売上高は33%減の10億7,000万Sドル(約833億円)。全部門の売り上げが減少したが、特にホテル部門が82%減と影響が大きかった。CDLは全世界で152のホテルを経営しており、うち28%を閉鎖している。販売可能客室1室当たり平均売り上げは57%減の60.3Sドル(約4,700円)。客室稼働率は39.4%。
 
 クエック・レンベン会長は「来年、ウイルスワクチンが広く接種可能になれば、旅行需要は回復する」と期待を表明した。
 
 シンガポールにおける住宅販売は356戸、5億Sドル(約389億円)相当で、額で前年同期の3分の1。今後の事業では、富士ゼロックスタワーズ跡地で51階建て複合ビルを建設する。
 
 大華銀行(UOB)系列の不動産会社UOLの中間期は8,210万Sドル(約63億円)の赤字に転落した。投資不動産の評価損があったため。本業だけの収支では税引き前利益は30%減の約2億Sドル(約155億円)だった。
 
 売上高は28%減の約9億Sドル(約701億円)で、うちホテル部門の収入が57%の大幅減だった。各国が敷いた旅行規制の影響を受けた。UOLはパークロイヤル、パンパシフィックのブランドでホテルを経営している。

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