シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP第2四半期のGDPは過去最大の13%減、地場輸出は好調

経済

2020年8月12日

第2四半期のGDPは過去最大の13%減、地場輸出は好調

 シンガポール通産省は8月11日、第2四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比13.2%の減少で、四半期ベースで過去最大の減少幅だったと発表した。上半期のGDPは6.7%の減少になった。このため通年のGDP予想を4~7%の減少から、5~7%の減少へ修正した。一方、非石油地場輸出(NODX)は堅調で、輸出促進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)は通年のNODX予想を1~4%の減少から、3~5%の増加に上方修正した。
 
 経済・社会活動を制限する「サーキットブレーカー」の4月7日から6月1日までの施行が経済悪化の理由で、外需低迷も影響した。ガブリエル・リム通産事務次官によれば、消費が回復しており、外国における封鎖解除もあり需要は増加に転じるため、第3と第4四半期のGDPは減少率が鈍化する見通しだが、依然先行きは不透明だという。
 
 人材開発省高官のケニー・タン氏によれば、企業は新規採用に慎重で、この先、解雇圧力は増す見通しだ。
 
 第2四半期のNODXは前年同期比6.5%の増加で、5.4%増だった第1四半期実績を上回った。うち電子機器輸出は11%増で、ディスクメディア、通信機器が増加した。電子機器以外の輸出は5%増で、金(ゴールド)、薬品輸出が増加した。
 
 6月のNODXは16%増の142億Sドル(約1兆円)、総貿易は742億Sドル(約5兆7,600億円)。製造業の先行きを示す本輸入は前月より3億Sドル(約232億円)少ない62億Sドル(約4,815億円)だった。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP第2四半期のGDPは過去最大の13%減、地場輸出は好調