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経済

2020年8月12日

ウイルス騒動が保険販売に影響、上半期の生保は13%減

 新型ウイルス(Covid-19)の感染拡大が保険販売にも影響した。上半期の生命保険の新規契約は保険料収入で見て前年同期比13%減の16億6,000万Sドル(約1,288億円)だった。シンガポール生命保険協会(LIA)は減少の理由としてソーシャル・ディスタンシングを挙げた。四半期別では、厳しい行動規制が敷かれた4~6月の保険料収入が33%減の約7億Sドル(約543億円)と減少幅が大きかった。
 
 上半期では、年払い保険の保険料収入が25%減の10億4,000万Sドル(約807億円)と振るわなかった。対照的に一時払い保険商品は17%増の6億2,290万Sドル(約483億円)だった。一時払い保険では、短期商品の販売が良好だった。理解が容易で、保険加入予定者の健康情報を得るための医的査定が不要なため、保険販売人はオンラインで契約をとることができたという。
 
 個人年金保険の加入件数は、ここ数年の増加傾向に反し、36%減の1万6,582件だった。個人健康保険の新規保険料収入は1億7,300万Sドル(約134億円)。うち、公的保険に民間保険が付加されたインテグレーテッド・シールド(IP)プランが87%を占めた。
 
 生保業で働く人は8,650人で、4%(368人)増えた。

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