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経済

2020年8月11日

夜の歓楽業、営業再開の許可を政府に要請

 シンガポールの夜の歓楽街の明かりが光を失いつつある。いつ営業を再開できるかの見通しが立たないためで、多数が存続の瀬戸際にあるようだ。
 
 シンガポール・ナイトライフ・ビジネス協会(SNBA)には320社が加盟しており、飲食物提供業の免許を持っている事業者は再開を認められた。しかし人数制限、演芸制限、酒類提供制限があるため思うように収益を上げられない。
 
 一方、コロナウイルス感染の危険性が高いとの理由でナイトクラブ、カラオケ店は営業再開を認められていない。政府の従業員賃金支援も今月で打ち切られる。
 
 夜の歓楽業で働く人は、バーテンダー、警備員、芸人を含め推定5万人。SNBAと、カラオケ店の集まりであるシンガポール娯楽同盟の最近の調査によれば、営業を再開していない130店のうち40%は、今月中に再開できなければ店をたたむしかないと考えている。
 
 1~6月の期間中、閉鎖したナイトクラブ、ディスコテック、ダンスクラブ、カラオケ店は59店。
 
 ダート・カラオケ店チェーンのフォーレスト・ダート・アンド・カフェ所有者のシトゥー氏は「賃金、賃料補助も終わりに近づいており、いつ営業を再開できるかわからないのが問題。このままでは計画の立てようがない」と語った。

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