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経済

2020年8月11日

6月の鉱工業生産0.4%減、製造業はプラスに

 マレーシア統計局が8月7日発表した2020年6月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で0.4%低下した。指数の低下は4ヵ月連続となる。ただ、新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和されたことで、下げ幅は前月(21.6%低下)から大きく縮小。電気・電子製品の輸出増、減免税効果による自動車販売の好調などが生産量を押し上げる要因となり、製造業は4ヵ月ぶりのプラスに回復した。
 
 業種別では製造業(4.7%上昇)がプラスとなった一方、鉱業(17.1%低下)と電力(2.4%低下)は共に4ヵ月連続のマイナスだった。
 
 製造業では7分野のうち5分野でプラス。同月の輸出が2桁増だった電気・電子製品(13.2%上昇)の伸びが最も高かった。輸送機器・その他(10.7%上昇)と食品・飲料・たばこ(10.5%上昇)も2桁の上昇。輸送機器では減免税で販売が回復した乗用車(46.3%上昇)の伸びが特に大きかった。一方、金属類(14.3%低下)と繊維・衣類・皮革製品・履物(9.6%低下)は引き続き低迷している。

■製造業売上高4%増


 統計局が同日発表した20年6月の製造業売上高は、前年同月比4.1%増の1,167億リンギ(約2兆9,400億円)だった。増加は4ヵ月ぶり。7分野のうち3分野がプラスで、食品・飲料・たばこ(25.3%増)、輸送機器・その他(23.1%増)、電気・電子製品(12.7%増)のいずれも2桁増だった。
 
 製造業の従業員数は2.2%減の218万8,142人。支払われた労賃は2.0%減の71億1,310万リンギ(1人当たり3,251リンギ)だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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