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政治

2020年8月5日

共有小道、陸運庁が歩行者向け利用ガイドを発表

 シンガポール陸運庁(LTA)は、歩行者とサイクリスト、PMD(一人乗り移動支援機器)利用者が共同利用する小道(シェアド・パス)について、サイクリスト、電動キックボード利用者に続き、歩行者向け行動規範を発表した。
 
 規範の柱は、◇前の人を追い越す時以外は左側通行◇常に注意を怠らず、注意散漫になるような携帯電話、イヤホンの利用を控える◇横断の際は自転車用でなく歩行者用交差点を利用――で、可能な限りシェアド・パスを避け歩行者用の小道を利用するよう求めている。
 
 シンガポール国立大学(NUS)交通インフラ専門家のレイモンド・オン氏は「注意散漫を避けることで事故防止に役立つ」と規範に歓迎を表明。ただ、違反行為には罰則で臨むのではなく、良いマナーが自然と行えるようになるような教育が重要だと語った。
 
 一方、サイクリング愛好会「ラブ・サイクリングSG」のフランシス・チュー氏は、歩行者用行動規範は不要との意見で、「歩行者の安全確保が目的なら、歩行者優先と歩行者との安全な距離確保の2つで十分」と述べた。
 
 16歳未満の者がPMDを利用する場合、監督者が必要だが、◇PMD利用者を常に視界に置く◇利用者に規則を教える――など監督者のための行動規範も発表された。

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