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政治

2020年8月4日

マレーシアとのビジネス往来許可で入国者、ウエアラブル装着義務

 ビジネス、公務目的のマレーシアからの入国許可を8月10日に控え、シンガポール移民・検問庁(ICA)と人材省、教育省は3日の共同声明で、新型コロナウイルスの感染を最小限に抑制するため新機軸を導入すると発表した。
 
 10日午後11時59分以降に入国した者で、自宅待機指示(SHN)を受けた者に対しウエアラブルを支給し装着を義務付ける。これは腕時計型の機器で、近距離無線通信(ブルートゥース技術)あるいはGSP(全地球測位システム)機能を搭載している。
 
 装着を義務付けられるのは、国民、永住者、長期就労査証所持者およびその扶養家族で、12歳かそれ以下の者は免除される。
 
 入国者は入国審査を終えた時点で機器を支給される。居住する場所に到着したらスイッチを入れ、モバイルアプリ上に登録しなければならない。アプリを通じ当局から通知があり、それに対し適宜応答することを求められる。
 
 PCR検査を受ける目的でアポイントを取り外出する場合を除き、SHN期間中に外出すると警報が当局に通知される。装置に手を加える、取り外すなどの行為には罰則が科せられる。
 
 ICAは現在、SHNを受けた者が命令を守っているかを調べるため1日おきに執行官に当人宅を訪問させているが、マレーシアからの入国者が増加すると対応しきれなくなるため、機器の導入を決めた。

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