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経済

2020年6月30日

5月の輸出25%減、電気・電子など落ち込む

 マレーシア統計局が6月29日発表した貿易統計によると、2020年5月の輸出額は前年同月比25.5%減の626億8,600万リンギ(約1兆5,079億円)だった。下げ幅は前月(23.9%減)からやや拡大。新型コロナウイルス対策で経済活動が制限されたことが影響し、電子・電気製品や石油精製品など主要品目が軒並み落ち込んだ。輸入額は30.4%減の522億7,200万リンギ(約1兆3,100億円)。貿易収支は104億1,400万リンギ(約2,610億円)の黒字となり、前月の赤字からプラス転換した。
 
 輸出は全体の約4割を占め最大の電気・電子製品が19.9%減と、前月に続く2割の減少。主要品目ではほか、石油精製品が42.7%減、光学・科学機器が11.3%減、輸送機器が51.7%減などだった。
 
 上位10カ国・地域への輸出は、新型コロナ流行が早期に終息へと向かった中国向けを除く9カ国・地域で減少。シンガポール向けが21.9%減、日本向けが33.0%減などと落ち込んだ。中国向けは4.5%増と前月に続きプラスを確保し、全体の2割を占め最大だった。鉄鋼や石油精製品の伸びが寄与している。
 
 1〜5月の累計は、輸出額が前年同期比9.7%減の3,661億5,700万リンギ(約9兆1,759億円)、輸入額が7.5%減の3,224億1,000万リンギ(約8兆796億円)、貿易収支が437億4,700万リンギ(約1兆963億円)の黒字だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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