シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPMRT駅構内にセルフ検温器、感染者の死亡率は0.06%

社会

2020年6月25日

MRT駅構内にセルフ検温器、感染者の死亡率は0.06%

 文化・共同体・青年省は乗降客の多いMRT(地下鉄・高架鉄道)駅とバスインターチェンに、セルフ式検温器の設置を開始した。住民に定期的検温を促し、社会的に責任ある行動を求めるのが狙い。
 
 機器の前に立つと額の温度を2秒で測定する。誤差は上下とも0.3度。熱がなければ緑色の照明で知らせ、熱があるとの判定の場合はオレンジ色の表示になる。オレンジ判定の場合、別の体温計で正確に測定することを求められる。
 
 9月末までに70カ所に設置する。機器はエンジニアリング会社のホープ・テクニックが開発した。
 
 新型コロナウイルス感染者数をまとめている、リアルタイム統計サービスのワールドミーターによると、感染者の死亡率はシンガポールが0.06%と世界で最も低い部類に属する。最も高いとされたのはイタリアで14.5%。中国は5.6%、日本は5.3%。
 
 シンガポールの感染者数は4万2,623人で、人口100万人当たりでは7,287人と米国(7,325人)に次ぐ多さ。
 
 シンガポールの死亡率が低い理由として、国立大学病院のフィッシャー医師は、感染者の90%余りはドーミトリーに住む外国人労働者で、若く健康なため症状が軽く、また病院が余裕をもって感染者を収容できたことを挙げた。

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