シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP5G周波数の帯域割り当て撤回、通信相が指示

社会

2020年6月5日

5G周波数の帯域割り当て撤回、通信相が指示

 サイフディン・アブドラ通信マルチメディア相は6月3日、先月に行われた第5世代(5G)通信用の周波数帯域の割り当てを撤回するようマレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)に指示した。同委員会は5社に帯域を割り当てたが、入札を経ていないことから批判を浴びていた。ザ・エッジ・マーケッツなどが報じた。
 
 5社は通信大手のデジ・テレコミュニケーションズ、マキシス、セルコム・アシアタ、テレコム・マレーシア(TM)と、有力実業家サイド・モクタル氏が関係しているとされるアルテル・コミュニケーションズ。デジ、マキシス、セルコムの3社は10メガヘルツ(MHz)幅を2枠ずつ、TMとアルテルは5MHz幅を2枠ずつ、それぞれ獲得することが決まっていた。また、アルテルは高速鉄道用として保留されていた900MHz帯の5MHz幅2枠の供与も受けていた。
 
 しかし、MCMCは以前、700MHz帯と3.5ギガヘルツ(GHz)帯の割り当ては、有資格企業のコンソーシアム(企業連合)による公開入札で決定するとの方針を示していたため、恣意(しい)的な割り当ては公平性に問題があるとして批判を呼んでいた。
 
 なおMCMCは、5Gサービスでは700MHzと3.5GHz、26/28GHzの帯域幅からの割り当てを優先することを決めている。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP5G周波数の帯域割り当て撤回、通信相が指示