2020年5月27日
4月の物価は下落、運輸・衣類・娯楽が値下がり
統計局は26日、4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.7%下落したと発表した。CPIから、住宅賃貸経費と自家用車所有にかかわる経費を除いたコアCPIは0.3%の下落だった。
CPI項目のうち、運輸は4%、衣類・履物は3.2%、レクリエーション・文化活動は2.8%、保健・医療は1.8%、その他雑貨・サービスは0.9%、それぞれ下落した。食品は2.1%の上昇だった。
自家用車所有にかかわる経費は5.5%下落した。乗用車価格の下落、ガソリン・軽油価格の下落、混雑時の自動車利用に料金を課すロードプライシングの停止が理由。
小売商品の値下がり幅が1.6%と大きかった。原因は、通信機器や旅行用品の値下がりだ。
OCBC銀行の主任エコノミスト、セリーナ・リン氏は、6月からのサーキットブレーカーの段階的解除により一部で物価は上昇が予想されるが、原油価格は依然低水準にあり、雇用市場も悪化が予想されるため、インフレ圧力は緩和されるという。
大華銀行(UOB)のガン氏は、原油価格の低迷、消費需要の低下で物価は下落を続けるとの分析を示した。