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社会

2020年4月27日

高齢者説得にソーシャルワーカー、終息後も料理人にマスク義務付け

 「自宅にとどまろう」キャンペーンに従わずこれまでどおり友人と外で会っている高齢者がレッドヒルの住宅団地にいるとの通報を受け、住宅開発庁(HDB)はソーシャルワーカー派遣などのサービスに携わる組織に協力を要請し、ソーシャルワーカーを通じ帰宅を高齢者に働きかける活動を開始した。
 
 ソーシャルワーカーのケビン・シー氏によると、狭い、風通しの悪いHDB住宅に住んでいるため、新鮮な空気を吸い太陽を浴びるため外出の必要がある、との返事が高齢者からあった。また定期的に友人と会い飲食を共にするという高齢者が多く、「四方を壁に囲まれている家に一日中いたら気が狂ってしまう」と訴えた高齢者もいたという。ツァオ協会のチュー最高責任者は「政府からの指示が一方的、唐突のため、老人はいじめられていると感じている」と指摘した。
 
 一方、マサゴス・ズルキフリ環境・水資源相は24日の英字紙主催のトークショーで、コロナウイルス終息後もホーカーや食品を扱う者に対しマスク着用を義務付けると表明した。 政府は、ホーカーセンター、学校、保育所、高齢者介護施設などに対し定期的清掃を義務付けているが、マサゴス氏は「常に新たな危機に対する備えが必要だ」と述べた。

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