シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPSIAの便数削減が来月まで延長、感染者は東南アジア最多に

社会

2020年4月21日

SIAの便数削減が来月まで延長、感染者は東南アジア最多に

 シンガポール航空(SIA)は今月末までとしていた運航便数削減を5月まで延長する。コロナウイルス感染拡大で各国が引き続き外国人の入国を制限し、旅行需要が回復していないためだ。しかし一部の路線では便数を増やす。
 
 SIAは3月末、運航便数を96%削減した。5月も乗り入れ先は、バンコク、ロサンジェルス、フランクフルトなど15都市に限定するが、いくつかの路線では便数を増やす。バンコクには今月、3便しか運航していないが、5月は11便増やす。
 
 格安航空のジェットスター・アジアは当初、5月19日まで全便の運航を停止する計画だったが、4月21日から、マニラ、バンコク、クアラルンプールへの乗り入れを再開する。
 
 人と人との距離を保つため乗客は定員の60%の112人にする。乗客、乗員にはマスク着用を義務付ける。
 
 20日に国内で感染が確認された人は1,426人で、ほとんどが外国人労働者向け宿舎での感染だった。この結果、国内の感染者数は8,014人になり、東南アジアで最多となった。インドネシア、フィリピンの感染者はそれぞれ7,000人弱。
 
 感染拡大防止のための「サーキットブレーカー」に対する疲れも国民にみられるが、ウイルス対策チームのウォン共同委員長は「サーキットブレーカーは効果が出始めたばかり」と我慢を国民に求めた。

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