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経済

2020年4月13日

行動規制・企業活動制限は建設業、オフショア・海洋業に大打撃

 新型コロナウイルスの感染拡大を理由とした経済・社会活動の制限で景気後退が予想され、企業、消費者心理は冷え込んでおり、建設業に影響が出始めている。これに原油価格の急落が加わり、造船、サポート船賃貸などオフショア・海洋部門の企業も経営が悪化している。
 
 ドーミトリー(共同寝室)で外国人労働者が多数感染したため、建設現場では労働者不足が発生する恐れがある。
 
 第1四半期の建設発注は前年同期比で4.3%減、前期比で23%減だった。OCBC銀行のエコノミストは第2四半期について、前年同期比で2桁減を予想している。
 
 資材供給面では、シンガポールはプレハブコンクリート部材の多くをマレーシア・ジョホールバルの工場に依存しているが、マレーシアでは行動制限令が発令され企業活動が制限されており、供給不足が懸念される。
 
 造船、オフショアサポート船供給、油井掘削装置建造などオフショア・海洋業も経営環境は厳しい。原油価格の下落が最大の理由で、国際石油資本が設備投資を抑制している。シンガポール取引所に上場している同部門の企業は27社で、今年の株価は平均26%下落した。

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