2020年3月20日
19年の生保市場7%拡大、新規契約が好調
マレーシア生命保険協会の発表によると、2019年の生保業界の収入保険料は前年比7.4%増の369億3,700万リンギ(約9,179億円)だった。新規契約の収入保険料が14.2%増の117億6,500万リンギ(約2,924億円)と好調。同協会は、消費者の保険の重要性に対する認識が深まっていることを反映したと説明した。
収入保険料のうち、全体の5割強を占める投資型保険は13.7%増加。一方で4割強の従来型保険は契約数の縮小を受けて0.2%減った。構成比が1.2%と小さい団体保険は22.8%増。新規契約に限ると、いずれも2桁増で、特に従来型保険の伸びが30.1%と大きかった。
全体の契約数は0.6%増の1,274万3,000件、保有契約額は7.3%増の1兆6,280億リンギ(約40兆4,558万円)。支払われた保険金の総額は10.2%増の119億3,500万リンギ(約2,966億円)に拡大し、うち医療保険は20.8%増だった。
団体保険を除く1人当たりの平均保険金額は13万リンギ(約320万円)。同協会では、5人家族が主要な稼ぎ手を失った後の5年間に必要な生活費が55万リンギに上るとして、現状の水準では不十分と指摘している。一方、20年の業界見通しについては、新型コロナウイルスを含む経済面の不確実性により、成長率は1桁台後半に落ち込むとの見方を示した。