シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP選挙区の区割りを改定、数カ月中に総選挙の可能性

政治

2020年3月16日

選挙区の区割りを改定、数カ月中に総選挙の可能性

 選挙区改定委員会は13日、新たな選挙区の境界線を発表した。議員総数を89人から93人に増やす。複数人をグループで選ぶグループ選挙区(GRC)では6人を選ぶ選挙区を廃止する。1人区(SMC)を13から14に増やし、グループ選挙区を16から17に増やす。区割り変更で有権者の13%は選挙区が変わる。
 
 センカン・ウエストSMC、ポンゴル・イーストSMCと、パシルリス・ポンゴルGRCの一部を統合し、センカンGRCとする。
 
 ポンゴル・イースト、センカン・ウエスト、フェンシャンの各SMCを廃止し、境界線を変更してSMCを作り直す。
 
 6人を選出する2つのGRCは5人区にする。この結果、5人を選出するGRCが前回より3つ多い11区になる。
 
 野党・労働者党(WP)が善戦したイースト・コーストGRCには、新たにフェンシャン地区が含まれる。元与党議員のタン・チェンボク氏が創設した新党の進歩シンガポール党はウエスト・コーストGRCで候補者を立てる。このGRCには今回ほかの選挙区の一部が吸収された。
 
 WPは、センカン・ウエスト、フェンシャン、ポンゴル・イーストの3SMCが廃止されたことに疑問を呈した。2015年の前回選挙でWPは候補を立て、フェンシャン、ポンゴル・イーストでは与党に迫る得票を得ていた。
 
 議会解散、総選挙が近々行われた場合、大規模の集まりは行われない見通しのため、オンライン選挙運動が中心になるとオブザーバーは予想している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP選挙区の区割りを改定、数カ月中に総選挙の可能性