シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP世界正義プロジェクトの法の支配指数、アジア最上位の評価

社会

2020年3月12日

世界正義プロジェクトの法の支配指数、アジア最上位の評価

 法の支配の促進を目指す米国の組織「世界正義プロジェクト」(WJP)がまとめた法の支配指数で、シンガポールは128カ国・地域中、12位にランクされた。アジアで最高の順位だ。項目別では「秩序・治安」で世界1位の評価を得た。
 
 WJPは、政府権力の制限、腐敗のなさ、政府の開放性、基本的権利、監督権の執行、民事・刑事訴訟制度など8つの項目を調べ評価した。
 
 シンガポールは昨年の13位から1つ順位を上げた。米国は20位以下に後退した。
 
 「秩序・治安」では犯罪抑制や、不平解消の手段として市民が暴力に訴えないための方策がとられているかをみる。
 
 WJPは一般市民の生活実感を調べ、指数をまとめた。今回、13万余りの世帯と法律の専門家4,000人から意見を聞いた。
 
 シンガポールは、開かれた政府や政府権力の制限の項目では低評価だった。シンガポール国立大学(NUS)のチェスターマン法学部長は、項目により評価が一定しないのは、それぞれの国の社会・政治・経済の脈絡で、法の支配の条件を満たす内容についての見方が一様でないため、との見解を示した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP世界正義プロジェクトの法の支配指数、アジア最上位の評価