2020年3月9日
北海道からの入国を禁止、東南アジアで初めて
新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されている北海道に対し、マレーシア保健省は3月5日、入国制限措置を発表した。ノル・ヒシャム・アブドゥラ保健局長によると、同国到着前の14日間に北海道に滞在歴がある外国人の入国を禁止する。日本に対する措置は東南アジアで初めて。同時にイタリア北部のロンバルディア州、ベネト州、エミリア・ロマーニャ州、イランのテヘラン州、コム州、ギーラーン州も入国制限の対象とした。星州網などが5日報じた。
マレーシア人が14日以内にこれらの地域に滞在していた場合は、帰国後の検査を義務付ける。アブドゥラ保健局長は同時に、対象地域への渡航延期を国民に呼び掛けた。
マレーシアはこれまでに中国の湖北省、浙江省、四川省成都市、韓国の大邱市と慶尚北道清道郡を対象に、旅行者に対する入国制限措置をとっていた。
同国では新型コロナの感染者が5日時点で55人に達した。
(提供:亜州ビジネスASEAN)