1月のインフレ率1.6％、1年7カ月ぶり高さ

　マレーシア統計局は2月21日、2020年1月の消費者物価指数（CPI）が122.4（2010年＝100）となり、前年同月から1.6％上昇したと発表した。
 
　上げ幅は前月の1.0％を上回り、1年7カ月ぶりの高水準。ガソリンの値上がりで運輸が大きく伸び、全体を押し上げた。
 
　生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数の上昇率も前月から加速し、1.7％だった。
 
　CPI上昇率は12品目のうち11品目でプラス。
 
　前月にマイナス1.9％だった運輸がプラスの3.9％で最も高く、雑貨が2.5％で続いた。
 
　食品の伸びは0.9％に縮小。野菜が5.7％と高水準を維持する一方、肉類と牛乳・卵が前月を上回る落ち込みだった。
 
　12品目のうち唯一のマイナスは衣類・履物で、マイナス1.2％と前月から下げ幅が拡大した。
 
　マレーシア産業開発金融（MIDF）系のシンクタンク、MIDFリサーチは、20年通期のCPI上昇率が前年比で2.4％に加速するとの予測を19年末に発表。政府が燃料補助金の対象を狭めることを理由に挙げた。
 
　19年は0.7％だった。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）