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経済

2020年2月5日

昨年の輸出2%減、10年ぶりマイナス

 マレーシア統計局が2月4日発表した貿易統計によると、2019年の輸出額は前年比1.7%減の9,864億250万リンギ(約26兆1,298億円)だった。全体の4割近くを占める電気・電子製品が落ち込み、10年ぶりのマイナスを記録。国別では最大の中国向けがやや増えたものの、2番目のシンガポール向けが減少した。
 
 電気・電子製品は2.3%減少。集積回路(0.7%減)や自動データ処理装置(19.9%減)の不振が響いた。電気・電子以外では、原油の輸出量が2割を超える落ち込みとなり、輸出額は28.1%減少。また、パーム油・パーム油製品は輸出量が1割増えたものの、値下がりで輸出額が4.0%減った。
 
 一方、鉄鋼の輸出額は3割増、家具・部品は2割増と大きく拡大。また、イスラム教の戒律に沿ったハラル食品・飲料は1割増だった。
 
 国・地域別の輸出では、全体の1割強を占める中国向けが0.3%増、3番目に大きい米国向けが5.5%増とプラス成長。ただ、中国とほぼ同額のシンガポール向けが2.4%減少したほか、香港向けが11.1%減、日本向けが7.3%減と振るわなかった。
 
 全体の輸入額は3.5%減の8,490億920万リンギ(約22兆4,903億円)、貿易黒字は09年以降で最高となる1,373億9,330万リンギ(約3兆6,340億円)だった。
 
 12月単月の輸出額は前年同月比2.7%増の844億30万リンギ(約2兆2,358億円)と、5カ月ぶりのプラスに転換。中国向けが17.8%増と急伸した。輸入は0.9%増の738億2,200万リンギ(約1兆9,555億円)、貿易収支は125億7830万リンギ(約3,332億円)の黒字だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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