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経済

2019年11月22日

マレーシアの農業生産性は先進国の半分、世界銀行レポート

 
 世界銀行が11月20日公表した「農業の転換・包括的成長」報告によると、労働者1人当たり付加価値で見たマレーシアの農業生産性は先進国の平均の45%で、農業が国の発展に貢献するには改革が緊要だという。
 
 報告書は、農業の転換が遅れると、地方と都市間の繁栄の共有に向けた努力を損ない、マレーシアが高中所得国から抜け出すのは困難であるという。農業は小自作農が多く、農夫の70%は年齢が60歳以上と高齢化が進んでいる。マレーシアはパーム油、ゴム生産で成功をおさめたが、生産物を多様化し、パーム油、ゴムへの依存を軽減することを考慮すべきだという。
 
 これに対しズニカ・モハメド経済問題省副次官は、政府として既に農業改革に乗り出していることを説明。具体的には、人工知能(AI)、ドローンやロボットを農業に利用していること、小自作農の農地統合計画、野菜・果物など換金作物の栽培奨励を挙げた。

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