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経済

2019年11月14日

JC&C、隣国のベンツ販売子会社を上場廃止に

 
 自動車販売のジャーディン・サイクル・アンド・キャリッジ(JC&C)は11月11日、マレーシアでメルセデス・ベンツのディーラーを手掛ける子会社サイクル・アンド・キャリッジ・ビンタン(CCB)の上場を廃止すると発表した。マレーシア証券取引所で浮遊株を7割のプレミアを付けて買い取る。
 
 ジャーディンは今月8日時点でCCB株を59.1%保有。8日終値の1.29リンギより70.5%高い2.2リンギで株式を買い取る。持ち分を100%とした後、CCBの上場を廃止する。
 
 ジャーディンは上場廃止の理由として、上場のメリットがほとんどないと説明。また長期的にCCBに対して投資していくコミットメントの表れとしている。
 
 CCBはマレーシアで13ヵ所の販売・アフターサービス拠点を展開している。ただ、2019年9月期に2820万リンギの純損失を出すなど業績は不調。昨年6〜8月のタックスホリデーの反動で、その後の1年は販売が低迷しており、株価も1年前から3割下がっていた。
 
 昨年12月には、ベンツ車を輸入するメルセデス・ベンツ・マレーシア(MBM)の全保有株49%を合弁相手の独ダイムラーに売却すると発表。今月末の売却を予定しており、その後はディーラーに専念する。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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