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経済

2019年11月6日

スマートメーター設置が29万世帯に、残りは5年かけ設置

 
 エネルギー市場監督庁(EMA)は11月5日、電気の利用状況が時間帯でわかるデジタル式スマートメーターの設置台数が29万台になったと発表した。今後5年をかけ残る110万台を設置する。
 
 スマートメーターではどの時間帯にどのくらい電力を使用しているかがわかる。節電をさらに奨励するためEMAは新たに2つのイニチアチブを発表。特定の世帯を対象に、各世帯に適した節電のヒントを提供。また、節電奨励の奨励措置も増やす。
 
 スマートメーターでは30分ごとの電力使用量が分かる。アナログ式メーターではそうした消費パターンの追跡は困難で、読み取りは2ヵ月ごとに行われている。
 
 12月から6カ月間、すでにスマートメーターを設置してあるジュロン地域の1,000世帯に、電力消費パターンを詳細に分析した報告書を毎月連絡し、節電に役立ててもらう。公務員のタン・イアンワーンさんは「利用データの提供頻度が多いため、電力消費が増えるのはエアコンが原因と分かった」と語った。このためエアコン使用を寝室など、これまでより狭い空間に限定しているという。
 
 送電大手のSPグループはモバイルアプリを通じ電力消費に関する情報を加入者に提供し、成果を上げた加入者には買い物補助券として利用できるポイントを提供する。

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