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経済

2019年11月4日

工業団地開発のJTC、半導体生産施設を新設へ

 
 工業団地の開発・運営機関、ジュロン・タウン公社(JTC)はタンピネスに新たな半導体施設を開発すると発表した。第1期は2021年末までに整備する。既存の4団地も緑化など環境整備を行う。

 
 タンピネスのウエハー・ファブ団地に「セミコンスペース」の名称で目的を限定した建物を開発する。半導体生産に適した、厳格な条件を満たした施設だ。世界経済の先行きは不透明だが、チー・ホンタット閣外相(通産担当)は、電子機器産業には引き続き事業機会が存在すると述べた。
 
 チー氏がそうした機会のけん引役として挙げたのは、人工知能(AI)、モノのインターネット(IOT)、自動運転車などの新技術で、世界の半導体市場は25年には650億米ドル超(約7兆397億円)が見込める。音声認識技術、ウエアラブルなどの新商品も半導体需要を作り出すという。
 
 東部パシル・リスとタンピネスにある既存のウエハー・ファブ団地では覆いのある歩道5.3キロと、6.7キロのサイクリング道路を建設し、公園間をつなぐサイクリングネットワークの一部とする。道端には木を植える。ウッドランズとノース・コーストのウエハー団地でも追って、同様の環境整備を25年末までに行う。

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