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経済

2019年10月29日

第3四半期の民間住宅価格指数、速報値を上回る1.3%の上昇

 
 都市開発庁(URA)が10月25日発表した第3四半期の民間住宅価格指数(確定値)は前期比1.3%の上昇で、速報値(0.9%)を上回ったことが業界関係者に驚きをもって迎えられた。
 
 9月前半までの統計をまとめた速報値では、コンドミニアムなど土地権利のない住宅の価格指数は1.7%の上昇で、土地付き住宅の指数は2.2%の下落だった。しかし確定値では土地権利なしの住宅の指数が1.3%の上昇、土地付き住宅の指数が1%の上昇と、土地付き住宅が値上がりしたのが違いだった。セレター・ヒルズに建設された「ラグザス・ヒルズ」の取引が指数上昇に貢献した。
 
 URA民間住宅価格指数の上昇は2・四半期連続。土地権利なしの集合住宅では、中心部の住宅の価格指数が2%上昇した。郊外住宅の指数は0.8%の上昇だった。郊外住宅の価格指数は過去最高水準にあるが、当局が市況鎮静化措置を導入する可能性はないもようで、DBSグループのアナリストは、外国人による郊外の集合住宅購入が増加し、値上がりカーブが急になれば、当局は外国人の購入に対する規制を強化する可能性があるとした。
 
 不動産開発業者が販売した新築民間住宅は3,281戸で、2013年第2四半期以来の高水準だった。

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