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経済

2019年10月24日

シンガポール経済見通し、IMFが下方修正

 
 国際通貨基金(IMF)は10月23日、シンガポールの今年の国内総生産(GDP)増加率予想を、7月に立てた2%から0.5%へ下方修正した。シンガポールは貿易への依存度が高く、2020年も1%という低い増加率が予想されるという。シンガポール通産省も既に、貿易、製造業の不振を理由に今年のGDP増加率予想を0~1%に修正している。
 
 IMFはアジア全体のGDPについて、今年は5%増、来年は5.1%増に、それぞれ0.4ポイント下方修正した。固定資産投資と輸出の低下で上半期の成長が鈍化したためだ。オストライIMFアジア太平洋局次長によれば、アジアにとり10年前の金融危機以来の低成長だという。
 
 中国経済は今年が6.1%、来年が5.8%への減速が予想されるという。高度経済成長から高品質経済へという持続可能な成長モデルへの移行を進めていることと、米中貿易戦争が理由だ。

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