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政治
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2019年10月21日

ジョホールバル・ウッドランズ快速鉄道は実施、マハティール首相

 
 マレーシアのマハティール首相は10月17日、工事が凍結されているジョホール州ジョホールバルとシンガポール北部のウッドランズを結ぶ快速鉄道(RTS、全長4キロ)事業について、実施の方針を明確にした。2週間以内に閣議で正式決定するという。
 
 しかしマレーシア政府は前政権時代の遺物である巨額の負債を抱えているため、現時点で事業に乗り出す財政的余力はなく、2年、延期せざるを得ないという。当初の2国間合意では、年内の着工、2024年の完工が予定されていた。
 
 ジョホール州のイブラヒム・スルタン(君主)が建設予定地に所有する土地をめぐる混乱は解決したのかとの記者団の質問に、マハティール氏は「追って発表する」と言明を避けた。
 
 マレーシアのリム・グアンエン財務相は来年度予算案の提出に際し、マレーシア・シンガポール連絡橋の混雑緩和のためRTS事業は必要と述べていた。毎日約30万のマレーシア人がシンガポールに通勤している。
 
 マレーシアのアンソニー・ローク運輸相は、当初合意された片道運賃(15リンギ=4.9Sドル)はマレーシア人にとり負担が重すぎると述べていた。

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