シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP9月の非石油地場輸出は8%減、減少は7カ月連続

経済

2019年10月21日

9月の非石油地場輸出は8%減、減少は7カ月連続

 
 貿易推進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)が10月17日発表した9月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は138億Sドル(約1兆953億円)で、前年同月比8.1%の減少だった。減少は7ヵ月連続。欧州、米国、日本への輸出が特に減少した。
 
 電子機器、電子機器以外の輸出とも減少した。電子機器輸出は同24.8%の減少で、集積回路、パソコン、ディスクメディア製品がそれぞれ30%、33%、12%減少した。
 
 電子機器輸出の減少は昨年12月から続いており、メイバンクのエコノミストは、製造業と輸出が回復するのは米中貿易交渉の妥結次第で、特にデジタル家電が多数含まれる、12月15日に予定されている関税引き上げが取りやめになるかの影響が大きいとした。
 
 電子機器以外では、薬品、石油化学品、宝飾品の減少幅が大きかった。9月のNODXは前月比では3.3%の減少だった。
 
 輸出市場上位10カ国・地域別では、中国、台湾向け以外はすべて減少した。対中輸出は前年同月比21%増加した。2カ月連続の増加で、大華銀行(UOB)のエコノミストは、先行き期待の持てる展開だとした。台湾への輸出は同2%増で、6カ月にわたる減少から反転した。
 
 石油貿易、再輸出を含めた総貿易は847億Sドル(約6兆7,226億円)で、4.9%の減少だった。

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