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社会

2019年10月9日

電車・バス乗車料金、12月28日から最大7%値上げ

 
 公共輸送審議会(PTC)は10月8日、鉄道、バス料金について、12月28日付で最大7%の値上げを認めると発表した。しかし利用者の半分強は割引料金の対象になるという。燃料価格の上昇が値上げ容認の理由だ。
 
 交通カードのEZリンクカードでの乗車の場合、成人料金は9セントの値上げになる。割引料金が適用される高齢者、低賃金労働者、障害者、学生は4セントの値上げになる。これまでポリテクニック(工芸学校)の学生は割引料金の対象外だったが、ロビー活動が功を奏し、今回から割引を受けられることになった。
 
 EZリンクカードを利用した乗車は全体の3分の2近くを占める。1カ月有効の割引定期の料金は今より1~5.5Sドル(約77~500 円)の負担増、成人用1カ月有効の定期は8Sドル(約620円)の負担増になる。
 
 PTCのリチャード・マグナス委員長は、鉄道網の拡充で乗り継ぎが便利になり、乗客負担は実質的に下がったと述べた。ブキパンジャンとブギス間の料金は2015年以前が1.93Sドル(約150円)だったが、ダウンタウン線の開通で現在は1.72Sドル(約133円)で済む。
 
 鉄道、バス資産は国有で、料金収入はすべて陸運庁(LTA)に納められる。運営事業者のSMRTとSBSトランジットは運営費の支払いを政府から受ける。

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