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経済
国際

2019年10月3日

インフラ・アジア会議を開催、インフラニーズへの対応を協議

 
 インフラストラクチャー・アジアの主催で「アジア・インフラストラクチャー・フォーラム」が10月2日、開催された。アジアに存在するインフラ整備需要に、官民が一致して対応する方法を探るための会議で、基調演説を行ったシンガポールのインドラニー・ラジャ首相府相は「高速道路、港湾、鉄道、橋、発電所、通信設備、水道などインフラ需要は巨大だが、事業実施に至るには政府、政府間国際機関、民間の一致協力が欠かせない」と述べた。
 
 インドラニー氏は「インフラ整備需要は存在し、資金もある。多くの資金が投資先のプロジェクトを探している」としたものの、早期の資金回収が困難なプロジェクトの仕組みであったり、プロジェクトの実行可能性に疑問があったりなど、銀行融資が可能なものであるかが問題だと述べた。このため関係者間の協力が不可欠だという。
 
 会議にはアジア各国政府、産業界、アジア開発銀行(ADB)、世界銀行の関係者ら800人が参加した。インフラストラクチャー・アジアはシンガポール金融管理庁(MAS)とエンタープライズ・シンガポール(ESG)が設けた機構。インドラニー氏は、持続可能で、気候変動を考慮したインフラを建設する必要性も強調した。
 
 会議に合わせESGは日本の海外交通・都市開発事業支援機構と覚書を交わした。第3国におけるインフラ整備に関し情報交換、調整を行う。

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