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経済

2019年9月30日

ブレッドトーク創業者のクエック氏、台湾百貨店の主要株主に

 
 パン製造販売大手、ブレッドトークの創業者、ジョージ・クエック氏が台湾のデパート「太平洋そごう百貨」の主要株主になった。太平洋そごう百貨は日本のそごうと台湾の太平洋建設の合弁として1986年、設けられた。その後、紆余曲折を経て現在は太平洋流通投資が所有している。
 
 クエック氏は古くからの事業パートナーのウェン・チュンチー氏と共同で、太平洋流通投資発行済み株式の60%をリー・ヘンルン氏から買い取る。投資額は明らかにされていないが、2億7,500万Sドル(約215億円)と推測される。残余株は太平洋そごう百貨が所有しており、クエック氏とウェン氏は同百貨店の権益の50%超を保有することになり、経営権も掌握する。
 
 太平洋そごう百貨は台湾に7店、中国に5店ある。クエック氏は台湾に10年住んだことがあり、その後シンガポールでフードコートのフード・ジャンクションとブレッドトークを創業した。フード・ジャンクション創設に際しては台湾の実業家が出資した。ウェン氏は台湾の統領百貨の株式12.67%を保有しており、個人株主では最大の株主。
 
 ブレッドトーク・グループは台湾でフードコートのフード・リパブリックとトースト・ボックスを運営しており、この先太平洋そごう百貨を通じグループ業務を拡大する。

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