シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPサムドライブ発明者のヘン・タン氏ら、不正経理で起訴

経済
社会

2019年9月26日

サムドライブ発明者のヘン・タン氏ら、不正経理で起訴

 
 USBフラッシュメモリー「サムドライブ」開発者で、上場企業トレック2000インターナショナルを創業したヘン・タン名誉会長(63)が元幹部らとともに不正経理の容疑で起訴された。
 
 タン容疑者は革命的メモリー製品、サムドライブの発明者として一躍名を知られ、トレック2000インターナショナルはシンガポールを代表するベンチャー企業としてもてはやされ、東芝などが出資した。
 
 タン容疑者とともに起訴されたのは、グルチャラン・シン元最高財務責任者、プー・テンピイン元専務、フー・コクワー元域内販売担当社長の3人。2006年から15年にかけ書類偽造、不正経理に関与したとされた。また、タン容疑者は外部監査人のアーンスト・アンド・ヤングをだます目的で3人と共謀した容疑に問われている。
 
 タン容疑者は18年に取締役を辞任。現在は息子のウェイン・タン氏が社長。タン容疑者はかつて、特許出願中にサムドライブの技術をほかの企業と共有するという「最大の過ちを犯した」と述べたことがある。サムドライブはフロッピーディスクを無用の存在にしたが、多くの企業が類似品を生産し、トレック2000インターナショナルは提訴に明け暮れ、時間と経費を費やした。

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