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2019年9月20日

居座るヘイズ、頼みの綱は煙を吹き払う風

 野焼きなどインドネシア、マレーシアの森林火災が原因のヘイズ(煙害)がなくならない。シンガポールでは9月14日、3年ぶりに健康に害のある水準に大気汚染が進行したが、その後は場所により空がかすむという状況で、大気汚染物質(PSI)は通常レベルと、健康に害のあるレベルの中間で推移している。微小粒子状物質(PM2.5)は通常レベルにある。
 
 大気の質は18日と、19日の早い時間帯に悪化したが、その後改善した。シンガポール環境庁によると、強い南東の風がヘイズを吹き払ったためだ。
 
 マレーシアでは数千の学校が休校している。インドネシアでは森林火災を起こした者200人余りが逮捕された。
 
 シンガポールでは戸外労働の社員がいる企業はマスク支給など万全の態勢で臨んでいる。使用されているのは、米国労働安全衛生研究所のN95規格をクリアした微粒子用マスク。セントーサ開発公社ではすべての職員にマスクと点眼液を支給。気分の悪くなった観光客は職員に助けを求めることができる。
 
 シンガポール建設協会は会員に、常に大気汚染の状況を把握し、汚染がひどくなった場合は戸外作業を減らすなど、人材開発省の指針に従うよう通知した。警備会社、清掃会社も職員にマスクを支給している。

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