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社会

2019年9月18日

ジカ熱感染者が10人に、発生場所はセラングーン・ガーデンズ

 
 シンガポール環境庁(NEA)はセラングーン・ガーデンズでジカ熱患者が3人確認されたことから、同地域を連鎖的発生地域に指定した。これで今年のジカ熱感染者は全国で10人になった。
 
 ジカ熱はデング熱同様、ヤブカ属のネッタイシマカが媒介するジカウイルスによる感染症で、症状はデング熱に類似しているが軽い。ブラジルでは妊婦がジカウイルスに感染することで胎児が感染し、小頭症児が生まれている。
 
 ジカ熱患者が確認されたのはセラングーン・ガーデンズのヘムスリー・アベニュー。最初の感染者発生から14日以内に2人以上の発生が互いに150メートル以内の場所で確認されると、連鎖的発生地域に指定される。近隣地域でデング熱の連鎖的発生があったため、同地区の住民は殺虫剤、防虫剤を用意しており、プランターの底受けに水が滞らないよう注意してきた。NEAは8月から、デング熱発生地域で蚊の発生を抑制するため薬剤散布を行っている。
 
 シンガポールで初めてジカウイルス感染が家訓されたのは2016年5月で、国外感染。その後に国内感染が確認され、その年は450人が感染した。感染症の医師によると、東南アジアではジカウイルスへの抵抗性があるようで、シンガポールでジカ熱感染が拡大する可能性は低い。

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