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経済

2019年9月16日

HDB住宅の部材生産に3Dプリンター、テンガーとビダダリ団地で採用

 
 住宅開発庁(HDB)は公営住宅棟の部材生産に3D(3次元)プリンターを活用するための研究を強化する。まずはベンチ、仮設建築物など屋外設備の生産に利用する計画で、西部のテンガー団地と中部のビダダリ団地に導入する。
 
 3D印刷技術を活用すれば、低価格で迅速な部材生産が、少ない労働力で可能になるばかりでなく、従来は考えられなかったデザインも可能になるという。
 
 現在、ウッドランズにあるHDBのビル研究センターで、長さ9メートル、幅3.5メートル、高さ3.8メートルのコンクリート材の生産実験が行われており、3.6メートル、3メートル、2.75メートルの部屋を13時間で生産する実験に成功。これに鉄骨を手作業で挿入し、窓とドアを付ける作業を加え、6日で部屋を建築することができた。プレハブ建材を利用した従来工法だと2カ月を要する。
 
 テンガーとビダダリ団地では、日除け格子、外壁を湿気から守る雨除けスクリーン、立体芸術品などを3Dプリンターで生産し設置する。テンガー団地は2023年、ビダダリは22年に竣工の予定。
 
 建設業は依然、外国人労働者に依存しており、生産性の改善が課題だ。HDBは3Dプリンター採用で生産性の改善を図る。

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