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経済

2019年9月10日

パーム油在庫が13カ月で最低、輸出好調で

 
 国内のパーム油在庫が8月末に222万トンとなり、1カ月前から7.1%減少した。ロイター通信が生産者や輸出業者に対して行った調査の結果分かったもので、過去13カ月で最低を記録。輸出が生産の伸びを上回っており、在庫低下につながっている。ザ・サン・デイリーが5日付で伝えた。
 
 8月の輸出は前月比14.5%増の170万トン。インドや中国の需要が高く、2カ月連続で前月を上回った。特に中国は米産大豆に高関税を課し始めたため、代替品であるパーム油の需要が高まっている。一方、8月の生産量は177万トンで前月から1.8%増加。雨量不足で生産が落ちている地域もあって、全体として微増だった。
 
 在庫減少に伴い、パーム油価格は上昇傾向。先週には7カ月の最高値を付けた。5日の終値は1トン当たり2187リンギ(約5万6000円)。今後さらに在庫が減れば、さらなる上昇が見込まれる。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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