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経済

2019年8月22日

COE発行枠は縮小も、落札価格は軒並み下落

 
 シンガポール陸運庁(LTA)が8月21日実施した新車購入権(COE)入札では、すべてのカテゴリーで落札価格が前回を下回った。乗用車購入意欲の減退を示すもののようだ。
 
 Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より2.5%安い3万1,917Sドル(約246万円)、Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは3.5%安い3万8,602Sドル、どの4輪車の購入にも使えるオープンカテゴリーのCOEは1.3%安い4万2Sドルだった。商用車のCOEは4.7%安い2万6,501Sドル、オートバイのCOEは2.3%安い4,301Sドルだった。
 
 8~10月期のCOE発行枠は縮小されており、Aカテゴリーの発行枚数は前期より26%少ない月2,112枚、Bカテゴリーの発行枚数は9%少ない月2,083枚、オープンカテゴリーは5%少ない709枚になった。
 
 複数ブランドの乗用車を販売するプライムのネオ・ナムヘン会長は「通常であればCOE発行枠が縮小すれば落札価格は上昇する。今回のCOE値下がりは異常だ。経済の先行きに対する懸念が購入意欲に影響したと思う」とコメントした。COE価格は現在の水準を当分維持する見通しだという。

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