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経済

2019年8月21日

上場企業の5社に3社、四半期決算の業績が悪化

 
 上場企業の第2四半期決算がほぼ出そろった。8月19日までに決算を公表した418社のうち、60%は前年同期より業績が悪化した。調査は4月から6月にかけ四半期末を迎えた企業の決算をまとめたもので、黒字企業は283社、赤字企業は135社。純利益の合計は108億Sドル(約8,292億円)で、前年同期より7.4%減少した。売上高の合計は2%減の1,037億Sドル(約7兆9,620億円)。
 
 業績が改善した企業は182社で、うち増益が107社と最多。赤字の縮小が44社、赤字から黒字に転換が31社だった。業績が悪化した企業は236社で、減益が145社、赤字拡大が43社、黒字から赤字に転落が48社だった。
 
 市場予想を下回る決算だったのは、オフショアサービスのセムコープ・マリン(原因は受注減)、ウィルマー・インターナショナル、インドフード・アグリ・リソース、ブミタマ・アグリ(パーム油価格の下落)など。通信最大手シングテルも大幅減益だった。関連会社からの配当収入が激減。音声部門の収入も減少した。
 
 予想を上回る業績だったのは銀行で、貸付残高、金利収入、資産運用手数料が増加した。KGI証券の調べによると、地場3大行(DBS、OCBC、UOB)の第2四半期の運用資産残高は8~9%増加し、手数料収入は8~21%増加した。
 
 上場418社の中間期の売上高の合計は1.4%減の2,626億ドル、純利益は2.8%増の281億Sドル(約2兆1,575億円)だった。

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