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経済
金融

2019年8月20日

上半期のフィンテックへの投資、約4倍の4.5億ドル

 
 上半期のシンガポールのフィンテック(革新的金融技術)企業への投資は計4億5,300万米ドル(約482億円)で、前年同期(1億1,800万米ドル)のほぼ4倍だった。アジア太平洋地域において、中国、インドに次ぐ額だった。ベンチャーキャピタルに関するデータを収集しているCBインサイトの情報を基にコンサルタントのアクセンチュアがまとめた。
 
 シンガポールでの取引件数は55%増の48件。投資規模が大きかったのはクラウド技術のデスケラへの投資で1億米ドル(約107億円)。金融商品マーケットのゴーベアへの投資は8,000万米ドル。3位はキャッシュバックサービスプラットフォームのショップバックへの投資(4,500万米ドル)で、楽天とインドネシア系ベンチャーキャピタルのEVグロースが中心になって投資した。
 
 全世界のフィンテック投資は29%減の220億米ドル。中国への投資が急減したためだ。前年同期はアリババグループの金融サービス会社アント・フィナンシャルへの巨額投資(140億米ドル:1兆4,910億円)があったが、今年はそうした投資がなかった。
 
 米国への投資は60%増の127億米ドル(約1兆3,525億円)。英国への投資はほぼ2倍の26億米ドルだった。

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