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経済
金融

2019年6月21日

DBSビッカーズ証券、UOBケイ・ヒアンと移籍交渉

 
 シンガポール最大の証券仲買業者、UOBケイ・ヒアンはDBS銀行傘下のDBSビッカーズ証券から、証券外務員、仲買人を引き受ける交渉を持っており、社全体での移籍が実現する見通しだ。
 
 消息筋によると、UOBケイ・ヒアンとDBS銀行の関係者が移籍に向けた交渉を持っており、これを受けDBSは6月19日、移籍に関する説明会を外務員、仲買人向けに開催した。外務員は独立した事業者で、実績に応じ手数料収入を証券会社から得る。
 
 DBS銀行は以前からDBSビッカーズ証券の再編を検討していた。一括してUOBケイ・ヒアンに移籍すれば、UOBケイ・ヒアンにとっては外務員、仲買人を個々に勧誘する手間が省ける。
 
 シンガポールの証券業は、規制緩和、手数料引き下げ、オンライン取引の導入など、大きな変化を経験してきた。これに伴い再編も起こり、2000年にUOB証券がケイ・ヒアン・ホールディングスと合併し、シンガポール2位の証券会社が誕生した。翌年、DBS証券がビッカーズ・バラスと合併しDBSビッカーズが誕生した。
 
 仲介手数料の自由化は2000年。それ以前はシンガポール証券取引所が決めた固定制で、最大1%。現在、手数料は極めて安い。

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