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社会

2019年6月10日

飲食店など1,600施設、使い捨て食器の代替品利用を推進

 
 シンガポール環境庁(NEA)の主導でこの先3カ月間、レジ袋、料理持ち帰り容器など使い捨て用具を使わないよう市民に働き掛けるキャンペーンが、飲食店、学校、ホテル、スーパーマーケットなど1,600余りの施設で実施される。再利用可能な代替品の使用奨励が目的で、レジではキャンペーン推進動画が流され、マイバッグやマイ容器の使用を消費者に促す。
 
 開始式でエーミー・コー閣外相(環境・水資源担当)は「私たち全員が資源を大事にすることで、未来の世代に持続可能な環境を残すことになる」と、子孫の時代まで思いをはせるよう求めた。
 
 政府は今年を「無駄ゼロに向けた年」に位置付けている。昨年、シンガポールで発生したごみのうち16万4,500トンは使い捨て品によるもので、競技用プール300個分に相当する。コー氏は「紙の袋やカップなら使い捨てのものであっても、プラスチック品より環境にやさしいと考えている人もいるが、全ての生産、廃棄は環境に何らかの影響を与えるというのが事実だ」と述べた。
 
 タピオカティー(バブルティー)のカンフーティーのヒリンモール店はマイカップ持参の客に10セントを割り引いており、南洋女子高の学生がマイカップ、ボトルを持参するよう客に呼び掛ける広報材料を考案した。

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