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経済

2019年6月3日

DRBハイコムが3年ぶり営業黒字、自動車部門好調

 
 国産車メーカーのプロトンを傘下に持つDRBハイコムは31日、2019年3月期の本決算を発表し、3年ぶりに営業黒字を計上したことを明らかにした。特に自動車部門が好調で、昨年6〜8月のタックスホリデーで販売が増えたほか、プロトン初のスポーツ多目的車(SUV)「X70」の売れ行きが良く、業績を押し上げたと説明している。
 
 全体の売上高は前年比1.8%増の124億7700万リンギ(約3240億円)、営業利益は3億4200万リンギの黒字で、前年度の赤字8億1700万リンギから黒字転換した。最終利益は、一部子会社の税金の関係で71.5%減の1億2290万リンギとなった。
 
 自動車部門の売上高は6.7%増の73億5700万リンギ。プロトンのほか、提携するアウディとホンダの販売台数が伸びた。一方、いすゞと三菱自動車、フォルクスワーゲンの台数は減少した。昨年12月に発売したプロトンのX70は特に好調で、3万台もの予約を受け、1万4000台を納車したとしている。
 
 サービス部門の売上高は1.9%増の45億7900万リンギ。ポスマレーシアの郵便事業が低調だったものの、イスラム銀行事業と廃棄物処理事業が好調だった。不動産部門の売上高は37.3%減の5億4090万リンギだった。
 
 同社は20年3月期の見通しについて、外部環境の不確実性が高いものの、国内の民間消費は堅調を維持するとの見方。自動車部門については、X70が今後も好調を続けるほか、マイナーチェンジするほかのモデルも堅調な販売が見込めると説明した。イスラム銀行事業や郵便事業では顧客ベースを広げるための営業を行うとし、また全社通してコスト削減に努めるとしている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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